勇午〜交渉人〜
その当時、実に腐女子の間で物議を醸し出していた作品だったそうで。
いや、私は何の前情報も入れずに見ちゃったわけですが。
作品は前半はイスラム、後半はロシアを相手にして、交渉するというもの。
でも、これ、
これは交渉なんでしょうか……?
なんというか、優男系イケメンが拷問にあうも、(ここで腐女子大はしゃぎ…だった模様。)
なぜかそういうのに強い肉体とか精神をもっていて、
その果てに交渉を成立させる、というものなんですが、
世間一般の交渉ってそうじゃないですよね?ね??
イスラムは、昔からああいう感じなんでしょうが(いや、拷問はおいといて)
昨今の世界情勢やらISやらの事を思い出して
いろいろ背筋が寒くなります。
出てきた向こうの女性、売り飛ばされる前に家族から舌切られてたし。
ほんとにぞっとする。
ロシアは、イスラムのほうが勇者だと認められるためのいろいろだったのに対し、
純粋に拷問でした…。
自白剤とか、これは主人公は受けてないけどガソリンを体にかけられて極寒の中で凍らせられる方法とか…。
主人公の手伝いをちょっとだけした(ほんとにとばっちりもいいとこ。もう一人の図書館長も気の毒すぎる。)女子大生は自白剤を打たれ続けて頭がおかしくなってたのになぜか主人公が生還した頃に、笑みをうかべて街中で主人公と待ち合わせをしていたのは、なんか腑に落ちなかったかな…。
でもイスラムにしてもロシアにしてもそこまで手をかけて拷問をして解き放って後々問題をおこされるくらいなら、さっさとあっさり殺しちゃってるんじゃないっすかね…なんというか主人公を拷問にかけたくてかけたくてたまらなくて、そういうシーンを入れる為にいろいろ画策されてる臭はぷんぷんします。しかも拷問シーンが似合う主人公って稀少ですよね…。
前回あれだけひどい目にあってるっていうのに、すぐさま次の拷問先に旅立つ主人公は多分まともな人じゃないんだと思います…。かっこいいのに気の毒に。
…そりゃあ、遺族が気の毒で自分にできることがあるんならってことで交渉を引き受けてどうにかしたい、ってのはわかるんだけど、でも、それでほんとに紙一重で生き延びられてるだけのところに何度もいちゃうのは変だ(汗)
とはいいながら、続きがあったら絶対見てそうだ……。主人公はマゾだけど。